2018年9月 剣友会だより

9月も後半に入り、朝晩がだいぶ涼しく過ごしやすくなってきましたね。この時期は季節の変わり目でもあり、体調を崩しやすいです。皆さん、体調管理はしっかり行い仕事に学業に、そして稽古に励みましょう。

さて、今回は ”家紋” について少し語ってみようと思います。あなたは自分の家の家紋を知っているでしょうか?
家紋は平安時代のころに、自分の家や名字を表わす紋章として生まれたといいます。

現在、なんとその数は241種、5000紋以上あるといわれています。

家紋の使用は鎌倉時代の武家社会から広がりました。

戦場では、幔幕や旗、馬標や刀の鞘などあらゆる場所に家紋を描き、自分の武勲の証明や敵味方の区別のために使いました。

さながら武将の名札や名刺といったところでしょうか。

家紋は見れば氏素性が分かるほどに家名と強い関係を持つようになります。

下克上の戦国時代になり同族同士での争いも増えると、同族の中でも異なる家紋を使用するようになりました。
このころから急激に家紋の種類が増えます。

また、家紋は功績ある家臣への褒美にもなりました。

これを拝領紋といい、とても名誉なことでした。

江戸時代になると、家紋の使用は一般庶民にも広がりました。

一般庶民の苗字の公称は禁止されていましたが、家紋使用の制限はなかったため、家紋は家・一族の標識として使われるようになります。

庶民の生活が華やかになる元禄時代に入ると、家紋の使用はさらに広がり、家紋の図柄も華美・優美ものになっていきます。

左右や上下対称の家紋や、丸で囲んだ家紋はこの時期に増え始めたと考えられます。

現在、特に家紋に関する法律はなく、自分の家の家紋がわからない場合は、自分の気に入った好きな家紋を自由に使うことができます。

ちなみに自分は父方は沖縄の人間で、沖縄にはあまり家紋の文化がないらしく、自分の家紋がわからないでいましたが、最近やっと母方の方の家紋が判明した事もあり、それまでは勝手に自分の好きな三つ巴の紋を使っていましたが、どうせならその母方の方の家紋を大事に受け継いでいこうと思い、さっそくメルカリで”丸に蔦”の貼付け紋を購入しました。(笑)

※ちなみに有名な話ですが、ルイ・ヴィトンのモノグラムは、日本の家紋をモチーフに作られたそうですよ。

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